ボランティアの思い1

budボランティアの思いbanana
私の傾聴ボランティア体験記 傾聴ボランティア・こだまの会 亀山尚子
penguin(P. L. A ニュース 第 68 号より転載)

 母の晩年にもっと話を聞いてあげれば良かったとの後悔から、傾聴ボランティアこだまの会のボランティア養成講座を受講したところ、充実した研修で大変勉強になりました。 現在のお相手はケアマネジャーの依頼で、ご夫婦で暮らす軽度認知症の70歳代の奥様。認知症の自宅訪問は原則2人ですが、ご主人がお家にいるのでとひとりで訪問開始。1回目、お友達とのトラブルでおかしくなり精神の薬を飲むことになったと。友人を非難しながら、私の同意を得たい様子でしたが、肯定も否定もできず、さぞ、お辛かったでしょうと気持ちに寄り添うことで精一杯。1か月後、不安が残る中の2回目にその話は全くなく、今度は話題を探す状態に。ご主人との写真を見て、結婚生活のご様子を伺いました。今、足を痛めて外出困難になってからは80歳代のご主人と家で過ごしているなどを伺いました。また、着ていた洋服を褒めるとダイ エットで10キロ痩せ、9号サイズにと嬉しそう。ダイエット方法を教えてもらい、続けた意志の強さに感心し、女性ならではの会話でもりあがりました。4 回目、ご主人の姿が見えない。「亡くなったんです」と突然話され、とてもびっくりしましたが、必死で動揺を抑えてお悔やみを述べると「このベッドで気づかないうちに逝ってしまったの。看護師さんがいた時で良かった。急にひとりになって寂しいのに、涙が出なくて私おかしいかしら」と。きっとあまりに強い悲しみに襲われたからではないでしょうか、と答えると安心されたようでした。その後、これからどうなるのか、どんな暮らしになるのか、とても心配、とのこと。私も不安に思いましたが、介護サービス一覧表を見ると、毎日サービスが入っているので、ケアマネジャーに相談したら良いですよとお伝えしました。私の役目は助言ではなく、傾聴で見守ること。あれから4カ月、一人の生活にも慣れて、ご主人のことも思い出のように話すようになり明るい表情になられて、私もほっとしています。これからも傾聴でささやかな支援を続けられたらと願っています。最後に、私がこの方の傾聴を続けてこられたのは、こだまの会のサポートのおかげです。話題の見つけ方も教えていただきました。毎月の定例会では、他の会員の活動報告が聞けることも勉強になっています。傾聴を始めてほんとうに良かったと、これからがますます楽しみです。
戻る